温度差

こんなボクでも“生活指導主任”なんてものをやってた時期がありました。
 
時々、「こんなとんでもないことをしちゃったんです。叱ってください。」みたいに、子供をわざわざボクの所へ連れてくる方がいました。
話を聞いてみると、「たいしたことないじゃん」ってボクが思うことも多く、そんな時は当然“叱る”ことなんてできないんですよ。
でも、連れてきた方の形相を見ると、「ああ、こっちもある程度合わせないと、この方に悪いかな」なんて思っちゃうので、「ダメだろ〜、そんなことしちゃぁ…。」みたいな時、「何やってんだろ、俺。この子もわかってるよな。」って。
 
同じように、わざわざボクのとこに来て「ごめんなさい」する(させられる)子もいますね。
専科だと、例えば忘れものしちゃった時とか。
「そんなことで、何で謝らないといけないのよ〜」って思うし、そのことに何の意味があるのかと。
実際、忘れ物に対してメッチャ厳しく叱る方がいるから、「ごめんなさい」になるのかもしれないけど…。
 
【職員室に用事がある時】
入り口で立ち止まり、「失礼します。○年○組〜です。〇〇先生いらっしゃいますか(〜の用事で来ました)。」と大きな声で言ってから入室することになっている学校、少なくないと思います。
そういう“約束”なので、できないとやり直しをさせられます。
その子がボクに用事があって、ボクがその子に気づいていたら、ボクが「入っておいで」と合図すれば済むことなのに、「失礼します。・・・マツザワ先生・・・」と言わされるってことです。
 
職員室に行く。
用事のある先生の姿が見えれば、「失礼します。」と挨拶して、その先生のそばに行き、用件を伝える。
もし、姿が見られなければ、近くにいる大人に自分の素性を伝え、用件を伝える。
 
ま、これについては色々な考え方があると思います。
 
【特別教室への移動】
“整列して”移動する約束になっている場合が多いのかな。
実際、ボクもずっとそうして(させて)いたし…。
「静かに」「素早く」移動できれば整列する必要はないな、というのが今の考え。
逆に、何で並んで行かねばならないのか。
並ぶ時間が無駄だし、そこで「静かにしてください!」「並んでください!」の大声が虚しく響くこと、あるある。
 
学校の「生活指導のきまり」みたいなとこに明記されちゃうと、「先生、ちゃんと指導してくださいね」ってことになる。
「はぁ〜」ってなる。
 
この温度調整、ボクの苦手なことの一つ…かな。